【第2クール】視点変更で物語に奥行き!カブルーら新パーティー登場で群像劇化が加速『ダンジョン飯』第14話感想【2024春アニメ/最新話/感想考察】

2024年春アニメ
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アニメ『ダンジョン飯』の第14話が放送されました。

この記事では、第14話の内容と見どころを紹介します。

後半では個人的な感想についても述べているので、ぜひ最後までお付き合いくださいね

ダンジョンからの脱出を決意したライオス一行の一方で、迷宮の外側ではカブルーのパーティーが危機的状況に遭遇する様子が描かれた第14話。

迷宮に関わる人々の思惑が絡み合う中、見えない脅威が彼らの行く手に潜んでいたのです。

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作品(原作)について

©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

アニメ「ダンジョン飯」は、九井諒子氏が「ハルタ」(KADOKAWA)で連載していたグルメファンタジー漫画「ダンジョン飯」を元にしています。

2023年12月15日には13巻と最終14巻が同時にリリースされ、シリーズ全体の発行部数はデジタル版を含めて1000万部を超えています

第14話:あらすじ

©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

迷宮からの帰還を決断したライオス一行でしたが、一方で時は少し過去に遡り、またしても全滅していたカブルーのパーティーが運よく、タンスによる蘇生を受けることになります。

しかし、食糧を失ってしまい、やむを得ず撤退の途についていた道中の霧の中から、突如魚人の襲撃を受けてしまいます。

カブルーは襲いかかる魚人たちの行動に、何か既視感を覚えるのでした。

ライオスとは対照的なカブルーの能力

©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

魔物に対する深い知識を持つライオス一行とは対照的に、カブルーは人間に対する洞察力に長けていました。

このように正反対の特性を持つ両パーティーを紹介することで、それぞれの個性が一層際立ち、迷宮をめぐる物語にリアリティが増すと感じられました。

対魔物と対人間という違いから、彼らが探検する際の視点の違いが見て取れ、迷宮という舞台に多様性が生まれたのです。

シナリオの構成が見事

©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

2クール目の冒頭で、ライオス一行とはまったく正反対のパーティーであるカブルー一行を描くという構成は見事でした。

ライオス達が魔物に関する専門家であるのに対し、カブルー達は迷宮を取り巻く人間社会のことに詳しいため、お互いに対極な存在と言えます。

©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

このようにあえてライオス達と正反対の立場のパーティーを登場させることで、ライオス一行の異質さがより一層浮き彫りになったと思います。

また、最後に新たなパーティーの存在も明らかになり、今後の展開への不穏な雰囲気も醸し出されていて印象的でした。

新たな登場人物と多様な視点

©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

これまでは主に迷宮の内側、つまり魔物たちの住む世界を中心に物語が進行していましたが、カブルーの視点から迷宮の外側、人間社会の様子が描かれたことで、見える範囲が飛躍的に広がりました。

迷宮に関わる人々の汚さや正義感、思惑などがここに来て織り交ぜられ、さらに新たなパーティーの登場により、多様な視点から物語が紡がれることが予感されます。

ライオス達をはじめ、カブルーやシュロー、その取り巻きなど、思惑を持った者たちの間で紛れが生じ、群像劇的な展開に発展していくのかもしれません。

OP/EDとの対比が楽しみ

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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

新オープニングの映像は楽しげで夢のような雰囲気が漂っているのに対し、エンディングのイラストでは不安な表情のキャラクターが描かれるなど、本編のシリアスな内容ととてもコントラストが際立っていて面白いです。

特に最後にファリンの姿が映されないことから、彼女の行方への不安感が増しているようにも感じられました。

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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

このようにOP/EDの内容と本編の内容が対比をなすことで、より作品世界の深みを感じさせてくれます。

楽しげな外観の裏に隠された本当の物語は一体どのようなものなのか、それが気になって仕方ありません。

カブルーの意外な一面と物語の広がり

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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

これまでカブルーのパーティーは、よく全滅してしまう笑い種のようなポジションに置かれていたため、彼ら自身をあまり重視していませんでした。

しかし今回、カブルーが魚人の襲撃時の様子から何かを察知したことで、彼が人間に関する洞察力に長けていることが明らかになりました。

考えてみれば、ライオス達が魔物に特化しているのと同様に、カブルーは探検で遭遇する人間に特化した能力を持っていたわけです。

このようにカブルーの意外な一面が垣間見えたことで、これまでの彼に対するイメージが一新されました。

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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

また、シュローの存在から、彼とライオスの目的が一致していないことも窺え、お互いを追う理由に違いがあることが示唆されています。

ファリンを探すという大義名分はあれど、本当の理由は別にあるのかもしれません。

こうした人間同士の思惑の違いが、今後対立を生み出す可能性も高そうです。

カブルーやシュロー、新パーティーなど、思惑を抱えた者たちの駆け引きが交錯することで、群像劇的な展開に発展していくことが予感されるのです。

第14話:まとめと個人的感想

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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

第14話では、これまでの内側中心の物語からカブルーの視点を通して外側の状況が描かれ、大きな視点の転換が行われました。

カブルー視点の導入により、新たなパーティーや魚人といった登場人物が増え、人間社会まで物語が広がりを見せました。

さらに、カブルーの意外な一面や、シュローとの確執の可能性なども浮かび上がり、これまでの物語に対する見方が変わったと言えるでしょう。

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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

このような複数の視点から物語が語られるようになったことで、単なる迷宮探検劇から、さまざまな思惑が渦巻く群像劇的な物語へと変貌を遂げつつあると感じます。

これまでのライオス一行中心の物語は面白かったものの、やや単調さを感じる部分もありました。

しかし、今回のようにカブルーやシュロー、新パーティーなど、思惑を抱えた者たちの駆け引きが交錯することで、ぐっと奥行きが増し、見応えのある物語になってきたように思えます。

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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

不穏な空気も漂う中、核心に迫る展開が期待できそうですが、一方で作品の方向性が分かりにくくなってきた面もあります。

ただ、そこがこの作品の面白い部分でもあり、視聴者の想像力を掻き立てられるのではないでしょうか。

様々な伏線が視聴者の頭の中で結びつき、想像を膨らませながら核心に迫っていけるのが、この作品の醍醐味だと感じています。

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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

今後の展開がどのようになるのか、ファリンの行方は一体どうなってしまうのか。

オープニングやエンディングとのコントラストから、不安な要素と楽しみな要素が拮抗していて、本当に気になるところです。

多様化した視点から描かれる物語に、ますます目が離せなくなってきました。

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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

以上、『ダンジョン飯』第14話の感想でした。

次回の第15話も楽しみにしています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは次回の記事でお会いしましょう。

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