アニメ『ダンジョン飯』の第23話「グリフィンのスープ/ダンプリング1」が放送されました。
この記事では、第23話の内容と見どころを紹介します。
後半では個人的な感想についても述べているので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
ダンジョン飯第23話は、主人公センシの過去の秘密が遂に明かされる、インパクト大の内容となりました。
かつての出来事から明らかになる、センシが抱えていた重大な疑問と心の傷。

そしてその疑問が解決される中で、一行は新たな試練に見舞われることになります。
ダンジョン飯らしい驚きの展開が盛りだくさんの、涙しか出ず笑いしか出ないという見応えたっぷりのエピソードとなりました。
作品(原作)について

アニメ「ダンジョン飯」は、九井諒子氏が「ハルタ」(KADOKAWA)で連載していたグルメファンタジー漫画「ダンジョン飯」を元にしています。
2023年12月15日には13巻と最終14巻が同時にリリースされ、シリーズ全体の発行部数はデジタル版を含めて1000万部を超えています。
第23話:あらすじ

今回、迷宮で暮らし、魔物食を研究するセンシが、なぜそうせざるを得なかったのかという過去が遂に明らかになりました。
かつてセンシは坑夫団に所属しており、遺跡探索中に偶然発見した迷宮の深部へと足を踏み入れてしまいます。

しかし迷宮の中は思わぬ難所が待ち構えており、一行は道に迷い、食料も尽き、飢え果てた状態で巨大な鳥の化け物に襲われてしまいます。
そしてその化け物に仲間の命を次々と奪われていってしまうのです。
過去の深い闇が明かされる

このエピソードでは、センシがかつて坑夫団員として迷宮で飢えに苦しめられた過去が描かれました。
仲間の多くを失い、リーダーから食べ物として口にした肉が、本当に魔物のグリフィンだったのか という疑念を長らく抱えていたのです。
しかしその疑問は、ライオスの機転で実はヒポグリフだと判明。

センシは仲間を食べてしまったのではないかという最悪の事態を避けられ、安堵の涙を流します。
このセンシの心の傷を癒やすきっかけを作ったのは、他ならぬライオスの狂気じみた直球な対応があってこそでした。
生物の種類を見た目から瞬時に判断し、遠慮なく口走ることでセンシの長年の疑問を払拭した形になったのです。
衝撃のミステリー展開

そんなミステリアスな展開の直後、さらに衝撃の展開が待っていました。
今度は一行がチェンジリング現象に見舞われ、突如として全員の種族が入れ替わってしまうのです。
前半がセンシの過去のホラーテイストだったのに対し、後半は種族入れ替わりによって可愛らしいキャラクターデザインに大変身。

見る者をあっけにとられ続けるエピソードとなりました。
重苦しい雰囲気から一転、楽しくてポップな絵作りへと切り替わる展開の落差に、視聴者は驚きと笑いを次々に引き起こされたことでしょう。
ほがらかな笑いと涙の交錯

重苦しい過去の暗闇を抱えていた主人公センシでしたが、仲間のおかげでようやく そのトラウマから解放されることになります。
長年の疑問を晴らしてくれたライオスの無遠慮な発言に涙し、この上ない安堵感に包まれたことでしょう。

一方で後半のコミカルな種族入れ替わりは、それまでの感動の涙を一気に吹き飛ばすほどの面白さでした。
パーティーメンバー全員が愛くるしいキャラデザインとなり、中でも小さなハーフフットの姿になったマルシルの可愛らしさは、心を打つ程でした。
涙と笑いが入り混じる、まさにダンジョン飯らしい構成となっていました。
それでも生き抜く

この回を通して、どんなに過酷な状況であっても、“生きる”ことの大切さが力強く示されていました。
飢えと恐怖、そして疑心暗鬼に怯えながらも、センシは必死に命を繋ごうとしていたのです。
そしてその後の行動から、食事を大切にする心が培われていったのだと分かります。

仲間を失い、迷宮の奥底で孤独に耐えながらも、命綱として食べ物を渇望し続けた姿からそれが伝わってきます。
そうした悲惨な過去を乗り越え、今の仲間と共に迷宮を探求し続けているセンシの姿には、人生の本質が表れているようで、視聴者は強い感動を覚えずにはいられないはずです。
第23話:まとめと個人的感想

第23話は本当に見応えのある回でした。
前半で明かされたセンシの過去は、食べ物に対する執着心の根源が理解でき、視聴者の胸を打つ衝撃的な内容となりました。
飢餓と死の恐怖に怯える中、他者を食らうこともあり得たかもしれない極限状況。
そこから生還を遂げたセンシが、迷宮攻略を続ける仲間たちと再会できた今、ようやく心の支えを手に入れたという点で非常に重要な回だったと言えます。

そしてその重苦しい雰囲気から一転、チェンジリングによる種族入れ替わりで一気にギャグ路線へと切り替わる構成の面白さは最高でした。
前半で引き起こされた感動の涙が一転、爆笑へと変わっていく様は、まさにこの作品の魅力を体現したようなものでした。
重厚な内容とキャラクターの可愙らしさが見事に両立していました。

ハーフフットになったマルシルは小さくてとってもかわいらしく、ライオスはどこか物憂げな表情が面白かったです。
イズツミに至っては人型じゃない種族となり、それでいて少しずつ人間らしい仕草を残しているところが絶妙でした。
オカマの風貌をしたチルチャックや、薔薇のセンシのキャラデザインにも笑わされっぱなしでした。

このように、一瞬の内に雰囲気を一新しつつ、キャラクターそれぞれの個性は維持されていて、見ていて非常に楽しい内容となっていました。
しかもこのチェンジリングは、次回以降も続くとのこと。
異なる姿に変わった彼らがどのように迷宮を攻略していくのか、そして新たな困難に立ち向かう姿に、さらなる期待が高まってなりません。

重厚で感動的な内容と軽快でポップな笑いのギャグが見事に融合した、まさにダンジョン飯らしい傑作の1話と言えるでしょう。
最終回に向けてますます期待が高まる中、果たしてどんな結末が待っているのか。
次なる展開が今から気になって仕方がありません。
以上、『ダンジョン飯』第23話「グリフィンのスープ/ダンプリング1」の感想でした。
次回の第24話も楽しみにしています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは次回の記事でお会いしましょう。
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