アニメ『終末トレインどこへいく?』の第3話「ショートでハッピーイージーに」が放送されました。
この記事では、第3話の内容と見どころを紹介します。
後半では個人的な感想についても述べているので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
第3話「ショートでハッピーイージーに」では、隣駅の東吾野駅に到着した静留たち一行を、頭にキノコを生やした住民たちが出迎えました。

彼らに誘われるまま、ミストサウナへの入浴やキノコ料理を堪能していく中で、晶だけが違和感を覚え始めます。
やがて、仲間たちの頭にもキノコが生え始める恐ろしい事態に気付いた晶は、一人で立ち上がり奮闘を余儀なくされることになります。
第3話:あらすじ

隣駅の東吾野駅に着いた静留たち一行を出迎えたのは、頭にキノコの生えた住民たちでした。
「必ず入ってくださいね」とおすすめされたミストサウナに足を運び、さらにキノコ料理まで振る舞われて、みんなは旅の疲れを癒やしていきました。

しかし、この街の雰囲気に違和感を覚えていたのは晶だけでした。
気づいた時には静留、撫子、玲実の3人の頭にもキノコが生え始めており、しかも彼女たちは不思議とそのことに幸せそうな様子を見せていました。
晶はこの異変を何とかしなければと、たった一人で立ち上がることになってしまいます。
キノコに魅了された仲間たちを救った晶の機転

親切な住民たちに温かく迎え入れられた一行でしたが、晶だけが違和感を拭えずにいました。
やがて仲間たちの頭にキノコが生え始め、それに伴い彼女たちの意識もキノコの影響下に置かれていることに気付きます。

短命ではあるものの、キノコが生えることで人生の悩みや苦しみから解放され、ただ幸せに過ごせるこの街の生き方に、仲間たちが魅了されかけている事態に、晶は動揺しながらも、唯一キノコの影響を受けていない心の拠り所として、仲間を救うための行動に出ます。
絶望的状況に立ち向かう晶の懸命な奮闘

仲間たちに理解されない中、晶は一人きりでも諦めることなく、何度も呼びかけを続けていきました。
キノコの影響で理性を失いかけた仲間に、晶は必死の形相で説得を重ね、たった一人で全力を尽くして立ち向かいます。
しかし、なかなか状況は改善されません。

ついに、晶の気迫と情熱が伝わった瞬間があり、仲間たちの心に火がついたのか、何とか脱出することができました。
しかし、晶の尻付近に、キノコのようなものが生えていることが分かります。
謎に包まれた東吾野の異変と晶のキノコ
脱出後の晶の尻につき、そこにはキノコなのか、それとも動物の一部なのか、その正体は分かりませんでした。
もしキノコであれば、晶もまたキノコの影響下に置かれているのではないかと懸念されます。

一方で、静留たちはキノコの影響から解放されたものの、東吾野住民の短命な生き方や、その異変に対する違和感は拭えませんでした。
キノコ人間になることで、一体何が得られ、何が失われるのか。
そして、静留たち旅立ちの終着点である池袋に、果たしてこの出来事はどのような影響を及ぼすのでしょうか。
そこから見えた「終末」の世界観
この東吾野での出来事から、この終末の世界において、人々が直面する苦しみや絶望に対する生き方が改めて浮き彫りになりました。
一方で、短命ではあるものの幸せを選び、他方では長く生きるための希望を捨てきれない人間模様が描かれています。

この両者への答えは見つからず、視聴者に「終末」とは何かを改めて考えさせる重厚な内容となりました。
果たして、この世界で本当の「幸せ」を掴むには、どのような生き方をすべきなのでしょうか。
第3話:まとめと個人的感想

第3話は、仲間を守るために奮闘する晶の姿が非常に印象的な回となりました。
中でも、キノコに魅了された仲間たちへの執念と情熱に満ちた呼びかけは、見入る場面でした。
晶一人が熱心に呼びかけ続け、ついに仲間の心を取り戻すことができたあの場面は本当に力強く、涙なくしては見られませんでした。
晶の行動力と人間性の高さに、改めて魅了されてしまいます。

また、東吾野のキノコによる異変を通して、この終末の世界における生き方のジレンマが改めて提示されました。
短命ではあるが幸せを選ぶのか、長く生きるため苦しみを背負うのか。
この両者への答えは見つからず、視聴者に”終末”とは何かを改めて考えさせる重厚な内容でした。
生と死、幸せの定義が問われるこの作品ならではの重みのある問いかけで、心に重く残る回となりました。

次回以降、晶の尻付近に生えたキノコの謎や、東吾野との関係性が明らかになっていくことでしょう。
さらに静留たちが目指す池袋に待ち受ける運命などの新たな疑問も出てくるはずです。
このように次々と新しい謎が提示され、世界観が深化していく様は本作の大きな魅力です。
生と死、そして幸せの定義が問われるこの作品から、今後どのようなメッセージが発信されていくのか、ますます注目が集まります。
哲学的な問いかけと、ときにシリアスなサスペンスと冒険に満ちた物語の組み合わせは、まさに見逃せない傑作アニメと言えるでしょう。
以上、『終末トレインどこへいく?』第3話「ショートでハッピーイージーに」の感想でした。
次回の第4話も楽しみにしています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは次回の記事でお会いしましょう。
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