『ロックは淑女の嗜みでして』第3話感想 りりさと音羽の激しいセッションが生んだインストバンド誕生の瞬間【2025春アニメ/最新話/感想考察】

2025年春アニメ
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アニメ『ロックは淑女の嗜みでして』の第3話「交わりましょう?/絶対、認めない!」が放送されました。

この記事では、第3話の内容と見どころを紹介します。

後半では個人的な感想についても述べているので、ぜひ最後までお付き合いくださいね

この記事で分かること
  • ロックは淑女の嗜みでして』の第3話の魅力と特徴
  • 第3話のあらすじ(内容)と見どころ

アニメ『ロックは淑女の嗜みでして』第3話は、セッションという音楽的交流を通して描かれる二人のヒロインの本音と葛藤、そしてバンド結成へと至るプロセスが鮮烈に描かれています。

お嬢様としての仮面と本来の自分の間で揺れ動くりりさと、純粋に音楽を愛する音羽の化学反応がこの作品の魅力を最大限に引き出した回となっています。

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

音楽を通じて表現される感情の解放と、それに伴う二人の関係性の変化は、ガールズバンドアニメの新境地を切り開く挑戦的な作品性を示していると言えるでしょう。

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第3話:あらすじ : 表面と本音が交錯する物語

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

第3話「やりましょう!!!気持ちいい事!!!/バンド組まない?」では、ギターと決別しお嬢様として生きるために再び音羽とのセッションに挑むりりさの姿が描かれます。

しかし、身分や境遇など関係なく純粋にドラムを楽しむ音羽の姿に呼応するように、りりさの中でロックへの想いが再燃します。

汗だくになりながらセッションを終えた二人は、互いを罵り合いながらも、バンド結成という重大な決断をするに至ります。

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

りりさは「お嬢様としての自分」と「ロックを愛する自分」という二面性の間で揺れ動きながらも、音羽との出会いを通じて新たな一歩を踏み出すのです。

この回はインストバンド結成という物語の大きな転換点となっており、これからの展開への期待感を高める内容となっています。

魂の共振が生み出す音楽表現

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

今回の最大の見どころは、間違いなく二人のセッションシーンでしょう。

音で感情やエゴをぶつけ合う様は、まさに「激しい交わり」という表現がふさわしい圧巻の演出でした。

特に印象的だったのは、二人の演奏が高まるにつれて回り込むカメラワークとハンディカメラの揺れを思わせる画面の動き。

この技法によって視聴者もセッションの熱量に巻き込まれていく感覚が見事に表現されていました。

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

私自身、楽器演奏の経験があるからこそ、この表現に強く共感しました。

特に興味深かったのは、セッション中に溢れ出る白い糸状のオーラのような表現方法。

これはギターの歪みや音の振動を視覚化したものと解釈できますが、二人の魂が共鳴し、内に秘めた感情が「漏れ出る」様子を暗示しているようにも感じられます。

りりさがこれまで溜め込んでいた鬱憤と、二人の興奮と「好き」という感情が爆発する瞬間、文字通り薔薇の花瓶が割れるシーンは象徴的でした。

お嬢様の仮面と本音の解放

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

りりさのキャラクター性の複雑さが、この回ではより深く掘り下げられています。

表向きは完璧なお嬢様でありながら、ロックへの情熱を抑えきれない葛藤は、現代社会における「建前と本音」の二面性を象徴しているようにも感じられます。

りりさが英語で朗読していたシェイクスピアの「マクベス」の一節は、彼女自身の二面性を暗示するものとして非常に効果的でした。

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

また鈴ノ宮さん(りりさ)がお母さんのために「お嬢様を極める」努力をしていたという背景も明かされ、彼女の行動原理がより理解できるようになりました。

この葛藤を抱えながらも「バンドをやる」「お嬢様も捨てない」という選択をするりりさの姿勢は、「すべてを手に入れる」というロック精神そのものであり、矛盾を抱えながら生きる現代人のあり方とも重なります。

独特の関係性と予想外の展開

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

音羽とりりさの関係性も非常に興味深いものです。

セッション後に口汚く罵り合うという行為は、普通のガールズバンドアニメでは見られない斬新なアプローチです。

この「罵り合い」が実は二人にとっての「ボーカル」の役割を果たしているという解釈も可能で、言葉にできない感情を音楽で表現した後、言葉で率直に感情をぶつけ合うというプロセスが二人の関係性を深めていくのでしょう。

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

また、「ボーカルはいらない、インストバンドがやりたい」という音羽の提案も意外性があります。

一般的なガールズバンドアニメの常識を覆す選択に、この作品の挑戦的な姿勢が表れていると感じました。

りりさを煽るのが上手すぎる音羽の姿も印象的で、煽りに対するりりさの耐性の低さが今後の展開にどう影響するのか興味が湧きます。

「Red Zeppelin」への言及など、本格的な音楽好きへの目配せも嬉しいポイントでした

第3話:まとめと個人的感想

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

『ロックは淑女の嗜みでして』第3話は、音楽を通して解き放たれる本来の自分と、それによって形成される新たな関係性の誕生を情熱的に描いた素晴らしい回でした。

特に演奏シーンの演出は秀逸で、音楽の持つ感情解放の力を視覚的にも体感させてくれます。

「罵り合い禁止」のルールが速攻で破られる展開や、インストバンドを選択するという意外性など、予想を裏切りながらも納得感のある展開が魅力的です。

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

私自身、10年以上音楽をしてきた経験から、楽器演奏による感情表現の解放感には強く共感します。

また以前バンド活動をしていた立場から、セッションの高揚感や演奏後の独特の満足感も非常にリアルに描かれていると感じました。

花瓶が割れるシーンの象徴性と、その後の二人の満たされた表情のコントラストは見事な演出でした。

りりさと音羽の関係性が今後どう発展していくのか、特に学校生活でのバンド活動の秘匿性や、他の生徒(特に黒鉄さん)との絡みがどう影響するのか非常に気になります。

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

罵り合いという独特のコミュニケーション方法を持つ二人が、フジロックという大きな目標に向かってどのような成長を遂げていくのか、一音楽ファンとしても応援したくなる作品です。

「お嬢様」と「ロック」という一見相反する要素が交錯する中で、これからどのように物語が展開していくのか、次回も楽しみです。

©︎福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

以上、ロックは淑女の嗜みでして』第3話「交わりましょう?/絶対、認めない!」の感想でした。

次回の第4話も楽しみにしています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは次回の記事でお会いしましょう。

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